二人は手分けして保育園のまわりの家を聞いて回ったが、誰も山村あみを見た者はいなかった。もう夜も更けて山村かおるの家に二人で戻ることになった。
二人は家の入口のポストに何か入っているのが見えた。見ると分厚い封筒に札束が入っていた。そして一緒に一枚の紙きれが入っていた。その紙には(山村あみの命代百万円)と書かれていたので、慌てて警察に二人で行って、すぐにこの封筒をポストに入れた人物をすぐに見つけて欲しいと、二人は泣きながら懇願した。
警察も山村かおるの自宅周辺の防犯カメラをしらみつぶしに探した結果、一人の女性が浮かんできた。しかしその女性は黒いサングラスにマスク、髪はパーカーのフードに隠れてわからず、その女性を特定するまでには至らなかった。
二人は警察で捜査の状況を気にしながら過ごして、一睡もしないまま夜が明けてきた。
そして夜明けと共に二人は、科学捜査研究所に勤める知人を訪ねて、封筒と札束に指紋などの手掛かりがないかと調べてもらうことにした。二人は友人に懇願して非公式に調べてもらう約束を取り付けた。しかしもし指紋やDNAなどの証拠が残っていても、それを照合するものがなければどうにもならなかった。