母子は警察手帳をじっと見ていた。二人の刑事は母親に警察手帳を渡した。 「しっかり納得いくまで確認し...

「君はいったい何を言っているのかね。きみの言動はとてもまともとは思えない。君は警察を愚弄するつもりな...

　二人の刑事はタレコミの主の少年の家の前に来た。呼び鈴を鳴らすと、三十代半ばくらいの女性が出てきた。...

　殺され遺棄された男性は行方不明者などのデーターで照合もした。男性の写真を持って徐々に聞き込み範囲を...

「きゃー！誰か、誰か来て、人が死んでる」 　早朝六時ゴミ出しに来た一人の主婦が、近隣中聞こえるような...

　「立石さん！」 　立石和行は不意に後ろから呼び止められて、振り返るとそこには夕月光希の事務所のマネ...

　双葉は確かに山村社長にはアリバイがあり、殺すことは不可能だろうと思った。しかし誰が妹を殺したのか。...

　夕月光希は双葉の提案に少し戸惑ったように考え込んだが、一度頷いてから口を開いた。 「そうだね。なん...

　「お義兄さん何もこんなマンションに急いで引っ越さなくても、良かったんじゃないんですか。それにもっと...

　二人の刑事が帰った後、山村社長と夕月光希はまた今後のことについて話し合った。 「社長、できるだけ早...