捜査会議が終わりに近づいたとき、二人の刑事が会議に参加して来た。そして二人の刑事は新たな報告があるとして、前に出て話し始めた。その内容にその場に居た多くに刑事が色めきだった。実は身元不明の遺体の身元が判明したのである。
それは夕月和葉のマネージャーの立石和行であった。立石和行の自宅を訪れたが、立石和行も妻の立石双葉もいなかった。しかも新聞受けには1週間前からの新聞が詰まっていたので、近所で聞き込みをすると立石和行はだいぶ前から見かけていないし、妻の双葉の方も1週間前くらいから帰っていないようだった。
もしかしてと思ったので立石和行のDNA鑑定をした。以前勤めていた芸能事務所に置き忘れていた歯ブラシから検出したDNAが一致したのであった。そのため、今後は立石和行と妻、双葉と夕月和葉に関わるものを徹底的に調べることとなった。もちろん夕月光希のことや夕月光希の所属事務所のスタッフも一から調べ直すことになった。
夕月光希が夕月和葉の殺人が現場に居たということから、真っ先に彼の動機やアリバイをあらためて調べ直すことになった。担当も以前の者とは代えて、違った目で一から捜査が始まった。
しかし彼のアリバイは彼の所属事務所で社長と話し合っていたという証言が、以前と判を押したように同じであった。また動機に関しても、彼には夫婦の不仲説も、金銭トラブルなども一切出てこなかった。もちろん以前と同じで彼の所属事務所の社長から離婚を強く勧められていたという証言もあったが、社長のアリバイも完璧だった。
ただどこを探しても立石双葉の行方を知る者は出てこなかった。夕月光希もそのことについては心当たりはなく、そんなどこかに行く予定など聞いてはいないとのことだった。