この本は家計再生コンサルタントの横山光昭さんとつみたてNISA・iDeCoだけでは不安な夫婦の、藤田良朗さん34歳・会社員・一年前からつみたてNISAとiDeCoを始めて、半年前に結婚しました。妻明里さん30歳・会社員・結婚前から貯金や家計管理に取り組むしっかりもので投資は初心者。
この3人がこの本の登場人物となって、前回紹介した、5ステップについて書いています。 1ステップ【資産計画を見直そう】計画的な資産形成には目標をしっかり定めることが大切です。将来にわたってどれくらいのお金が必要になるか、改めて考えてみましょう。
65歳から必要になる自己資金(夫婦2人のゆとりある老後に必要な生活費の平均は月額36万1000円、年金収入の平均は月額23万7000円とされています。)年金だけなら1ヶ月13万円近く足りません。仮に85歳までと考えますと、20年間で2976万円不足します。
妻の明里さんは損をする可能性のあることを考えると銀行に預貯金した方が良いのではと考えています。しかし横山光昭さんは物価が上がる(インフレ)ことで相対的に資産の価値が減ってしまう場合もあります。だから物価上昇率より高い利回りを投資で実現することが大切です。
その物価上昇率より高い利回りを出すためには、守りの資産である債権ではなく、株式をベースとした投資信託を中心に運用したい。しかし投資にはリスクがあるので、最低限必要な分は先に預貯金で確保しておきましょう。具体的には生活費の7.5カ月分あると安心です。