ゴールデンウィークがあけて、みんなが学校に登校した。そして授業が終わって、ミステリー同好会の部室にも部員たちが集まって来た。そして部員たちは自然と松田響輝の事件の話になった。もちろん誰も松田響輝が美鈴を殺したとは思っていなかった。そして真犯人は誰かということを話していた。
由美子や川崎麗奈と彼氏と4人の先輩たちもその中にいた。
「今日の夜には美鈴さんのマネージャーに話が聞ける予定です。明日みんなとその情報を共有する予定だから、みんなで力を合わせ真犯人を見つけよう。それにこのクラブはミステリー同好会のだから、僕たちが力を併せれば、きっとこの事件は解決できると思うよ。」
そう言ったのは吉川恭介だった。
「松田響輝さんはまだ意識が戻らないみたいだけど、大丈夫でしょうか。」
由美子がそう言うと川崎麗奈の彼氏は答えた。
「彼は命に別状はないと、ご両親は言っていました。しかし後頭部に強い打撃を受けたみたいだから……。でも彼はきっと時間が経てば回復すると、医師が言っていたらしいので大丈夫ですよ。だから今は彼の疑いを晴らすことを考えましょう。」
「でも彼はなぜ、ホテルの控室じゃなくて、あんなところで倒れていたのだろう。美鈴さんを殺した犯人が彼を襲ったと思うが……」
その場にいた部員はみんなしばらく考え込んでいた。すると先輩の山口俊也は一つの提案をしました。
「松田響輝さんのお父様は大企業のl経営者でしょう。もちろん有能な弁護士さんもいる、その上芸能界にもかなり顔が聞くはずだよね。だったら、そのお父様もきっと、犯人を探しているはずだよね。僕たちもそのお父様と連携して、情報を共有して犯人を捜そう。」
その話を聞いていた4人の先輩の一人である川本修次が、ひとつの情報を持っていた。彼はオンラインで英会話スクールを経営していた。
「実は美鈴さんの交際相手の俳優さんが、社長のご令嬢と婚約したって噂になっているらしいでしょう。しかもそのため、美鈴さんとも険悪な状況って、週刊誌に書かれているでしょう。その社長のご令嬢って僕のオンラインで英会話スクールの生徒さんなんです。だから、僕がそのご令嬢から話を聞けるかもしれません。」