ミステリー同好会の7人は授業が終わると、一緒に学校の門で待ち合わせをした。門に7人が集まると、シルバーの高級車が二台止まりました。その車の一台には松田響輝の父親が助手席に乗っていました。2台の車は7人を迎えに来たものでした。
川崎麗奈と彼女の彼氏と由美子は松田響輝の父親が載っている方の車に乗って、先輩4人はもう一方の車に乗って、松田宅に向かいました。車で三十分ほど走ったところに松田宅があった。
立派な門構えがあり、車で門から入って行くと、白っぽい西洋のお城をイメージするような豪邸が見えてきた。その豪邸の前で二台の車は止まった。松田響輝の父親と七人が車を降りると、玄関のドアが開きメイドが中から出てきて、入口で頭を下げて迎えていた。
「おかえりなさいませ。ご用意の方はもう整っています。お客様もどうぞ中にお入りください。」
「ご苦労様です。」
松田響輝の父親はメイドにそう言うと、部屋へと入って行った。七人も後について奥へと入って行った。案内された部屋は高級レストランのような雰囲気だった。八人が座れるように丸テーブルに真っ白なテーブルクロスがかかり、八つの椅子も並んでいた。そのテーブルに美しい花が飾られていた。
そのような丸テーブルは五つ置かれていた。各テーブルにはフォークとナイフなどが置かれていた。また四つの丸テーブルには、華やかに着飾った女性やスーツをきりりと、着こなした男性が座っていた。
「こっちだよ。」
一つの丸テーブルは松田響輝が一人で座って、手を振りながら声をかけてきた。彼は頭に包帯を巻いていて、痛々しさが残っていたが、その顔はとても明るい笑顔だった。七人はすぐにその丸テーブルに向かい、彼を囲んで話しかけた。
「松田さんもう大丈夫なの。」
「酷い目にあったね。」
「退院できてよかったな。」
七人はそんな言葉をかけていった。
「みんなそんなところに立ってないで、席についてよ。それぞれのところに名前が書いてあるだろう。座ってから落ち着いて話ししようよ。さあ早く座って。」