先日紹介した土井善晴さん著作の『一汁一菜でよいという提案』について、一汁一菜と一汁三菜について書きました。料理をすることへのハードルを下げて毎日自宅で作って食べる、日常の食事について書いていました。

土井善晴さんは日常の料理のハードルを下げ、作りたい時に肉や魚の料理を作ることも勧められています。つまり料理は仕事などで忙しく大変な時は一汁一菜の日常の食事を作り、新鮮な肉や魚があるときに作りたいと思って作ることは勧められています。

また日本の伝統的食事と西洋式食事についても触れられています。

現在インスタグラムなどのSNSでよくのせられている外食の料理など見栄えのいい料理、ひと手間かけた料理は西洋的な考え方で、日本の伝統的な食事は豊かな自然が背景にあり、手をかけすぎるとまずくなる。手はかけすぎない素朴なものです。

例えば味噌汁も具材に味噌を熱湯で溶かしただけで十分で、わざわざ昆布やカツオなどのだしを加える必要はなく、それぞれの素材が持つ味でおいしいものができます。

そして西洋的な料理はいろいろな手が加わって、食べた瞬間に感動的に「おいしい!」と感じるものです。それに比べて日本の伝統的な料理は食べた人が「普通においしい」というように毎日食べ飽きせず、普通においしいものなのです。

それが晴れの日の食事と日常の食事との違いです。現在の日本人は贅沢になったともいわれてました。