1章【ひとりでもしあわせな暮らし】どうしたら一人でも楽しく暮らせるかは自分にしかわからないので、自分自身で自分の心と体によく聞いて、自分の「楽しい」を確認し、最優先に考えるべきなのです。

阿部絢子さんにとっての「ひとりでも楽しい」生活は、まず、「きちんと片づいていること」です。片づけや掃除はラクに、安心、安全、清潔は確保したいということです。やりたいことは時間をかけたいし、いつでも人を招けるようにもしておきたいとのことです。

「ひとりでも」楽しく暮らすには、次の3ステップを習慣にしていくとよいでしょう。

1ステップ【書き出す】自分の心や体の声を聞くこと。そのために具体的に書きだしてみる。まずは「不便」や「不満」のようなわかりやすいことを思いつくまま書き出していく。逆に「ハッピー」に感じることも書き出します。そして自分は何をすれば「楽しい」気分になるのかなどがプランニングの第一歩にします。

書くことで一歩前進し、視界が開けていきます。ただし、「どうしてそうなった」とか原因をほじくり返したり、「失敗したらどうしよう」などと不安の先取りをしないことが鉄則です。これだけは忘れないようにしましょう。

2ステップ【自分で決める】小さなことから少しずつ進めます。「体力」「気力」が衰えてくると決断力も鈍ります。老後は自分の決断力を養うことが必要です。決断力をつけるということは、頭を使うこと、実行力をアップすることです。

3ステップ【自分で動く】思い立ったが吉日です。決めたら、すぐに自分で動いてみましょう。おひとりさまはだれにも文句を言われないので、「いつかやろう」の「いつか」は永遠に来ません。本当にやりたいことに自分を奮い立たせて行動することを選ばないとだめです。