先日55歳独身のミワさんのことを書きました。今回からは具体的にどうすればいいのかを書いていきます。もちろん結論はコツコツと貯金していくしかありません。しかしどのくらいを目安にするかを把握しないといけません。
そのためにはまず自分に必要な定年退職後の資金を把握することから始めます。定年後生活費がいくらかかるのかを把握することです。つまり老後は毎月の生活費からもらえる年金を引いた不足分を貯金で補填しなければなりません。
仮に寿命を90歳と想定し、年金を65歳から受給開始したとして25年間で、赤字の総額は、毎月の不足分×12カ月×25年です。これが最低限必要な貯金額となります。以前2000万円問題が話題になりました。
しかしそれは総務省の家計調査によって試算された平均的なデータに基づく参考値です。夫65歳以上で妻が60歳以上の夫婦で、主に年金収入で暮らしているご家庭がモデルにとなっています。ご夫婦の年金と仕送り等の収入を合わせて毎月約21万円の収入がある場合を想定してます。
しかしこれは人それぞれの生活によって異なります。だから一般的なデータに一喜一憂することなく、「自分の場合は」と冷静に考えて老後設計を描いてみることが必要です。