横山光昭さんはお金の使い方に、自分の心が現れると言っています。ミワさんは退職金がでないことになって不満と不安を口にしていますが、退職金にしても年金にしても漠然としか自分では確認しておらず、自分の状況も確認できていません。
そしてミワさんは貯金なんかできないと自暴自棄になり、浪費しているようです。「老後のお金のことばかり考えて、今を楽しまないのもどうかと思う。」とも言っているようです。また「いつ死ぬかもわからないし。」とも言っています。
それに対して横山光昭さんは「今を楽しむことと老後の備えのバランスをとっていくことが大事です。」と言っています。「しかしミワさんの現在の状況では貯金することが先決です」と言っています。老後の問題以前に、今もし病気になったら貯金がないと大変です。
横山光昭さんはお金の使い方には、その人の心が現れていると言います。寂しいとかみじめだとか悔しいとか妬ましいとかいう負の感情に翻弄されてしまうと自棄買いや自棄食い、深酒やギャンブルなどに走ってしまいがちで、結果、お金が貯まらないということになります。
貯金するために我慢していると考えをるのではなく、貯金を楽しむという方向へ気持ちを切り替えることが貯金のコツです。月に3000円貯金すれば1年で3万6000円貯まります。10年続ければ36万円になると考えるだけでワクワクします。
ただ天引きで貯金する場合、初めからなっかったお金だと考えて貯めるというのは一つの方法です。でも無理な金額は禁物です。天引きされたお金をピンチになったからと、給料日前に引き出してしまうとお金は貯まらず、挫折感だけがのこるという最悪なことになります。
そういう人は意外に多く、挫折感は貯金しようという意欲を妨げ、そればかりか自暴自棄になって、老後破綻まっしぐらになる人もいます。