ラウンジに入ると二人はカウンターに座り、カクテルを飲みながら盛男は話しました。
「ほんとにさっきは珠代が失礼なことを言って申し訳ないです。あの子は悪気はないのですが、高岡先生のことが気になっているみたいですね。よく先生の話をしてるのですよ。だから今回先生が石川先生と仲良くしているのに、嫉妬している部分もあります。」
「そんなことはないですよ。僕かなんかいつもふらふらしているので、進藤先生には僕が頼りないだけですよ。だからほっとけないんでしょうね。」
「高岡先生、突然ですが、珠代のことどう思いますか。」
「頭が良くて優秀で、生徒からの信頼も厚く、経済学部の教授からの評価も高いですね。」
「女性としてはどう思われますか。彼女としてのお付合いできないですか。」
「素敵な女性ですよ。僕には高嶺の花ですよ。」
「先生、そんな言い方はずるいですよ。彼女にできないなら、できないと言ってください。」
「・・・・。もちろん好きですよ。お付き合いできますよ。でも・・・・。本人には言わないでくださいね。」
「じゃあこの話はここまでで終わりましょう。もうこの時間なので、僕達も部屋に行って寝ましょうか。」
二人はラウンジを出て各々の部屋に行きました。そして次の朝になり、杏介は起きてシャワーを浴びていました。昨日はお酒のせいで何かすごいことを、盛男さんに行ったような気がして、少し後悔していました。