書き忘れていましたが、2016年に私は介護士として正社員でいましたが、両親の介護のため退職して、同じ会社で忙しい時だけの短時間アルバイトになりました。認知症の父と腎臓疾患のため、透析通院の送迎が必要な母と、2010年頃から同居していました。
介護離職という形は不本意なため、介護支援事業所を一人で立ち上げ、1人ケアマネとなりました。もちろん利用者はごくわずかで、介護士のアルバイト・介護の専門学校での講師のアルバイト・認定調査員など多くの副業をかけ持って、昔のフリーターの生活に逆戻りしました。
生活は楽ではないですが、何とか生活はなりたちました。
今は父も母もなくなりましたが、両親を介護士ながら同居していたころは、自分にとって充実した日々でした。
周りの人からは大変でしょうとよく言われましたが、私が介護士になってから自分の中で一つの葛藤が浮かんできました。私は他人の親を介護しているのに、自分の両親の介護はしていないことへの矛盾が自分の中でだんだん大きくなっていきました。
母の体調が悪くなり入院して、寝たきりの状態で退院することが決まったとき、多くの不安はありましたが、同居することを決めました。自分で決めて自分から両親に申し出ました。その時はどんな苦しいことがあっても、自分の決めたことを最後までやり切る!強い思いでした。
仕事中はデイサービスを利用して、仕事が終わったら自分で介護する。休日は両親の通院や買い物を一緒に出掛け、時々外食も一緒に行きました。母とは5年ほど父とは12年ほど介護生活をしました。介護と仕事の両立ができたのは、やっぱりデイサービスの職員さんたちのおかげです。
本当に感謝してます!ありがとうございました!
両親の介護はもちろん大変なこともいっぱいありましたが、自分も多くの人に支えられていることが実感でき、自分自身の成長にもなりました。介護に対してネガティブなイメージを持つ人も多いように思いますが、私は両親の存在それ自身が私の一番の心の支えでした。
その分母が亡くなったとき、父が亡くなったときの悲しみはとても大きいものがありました。両親と一緒に過ごしていた時は私の両親は永遠に生きて、永遠にこの生活が続くような未来をずっと思い描いていました。母が亡くなったとき、そんな私の妄想を打ち砕きました。
こんなに悲しいことはありませんでした。もちろん父が亡くなったときも同様です。今も時々父や母の夢を見ます。夢でもいいです。会えるなら・・・