私は介護士として働いている間に自分なりに勉強して資格もいくつか取得することができました。介護のため一旦正社員をやめて、自分で細々と介護支援事業所を開設して、いろんなアルバイトをしながら生計を立てることができました。
自分で仕事を始めたため、収入は不安定になり、かなり焦ったこともありましたが、自由な時間もできたので今まで考えたこともなかった副業などにも挑戦しました。前回も書きましたが、介護士としてのアルバイト・介護の専門学校の講師・認定調査員等々です。
そして2019年から役所の会計任用職員として、ソーシャルワーカーの仕事をはじめられたことで、収入も安定してきました。
はじめは週2回ほどでしたが、2021年には週4回ほどの勤務になりました。
この頃は勤務時間も規則正しくなったので、早寝早起きを心がけ、朝方の生活が定着しました。そして朝の時間に読書をしていました。2021年ころは赤川次郎の『夫は泥棒、妻は刑事』シリーズにはまりほぼ全作読みました。
話は飛びますが、小学生の頃夏休みの宿題で読書感想文を書くというのが毎年出されていました。私は読書が苦手で、いつも本の表紙などにある本のあらすじを要約した文や、目次などを見て適当に書いていました。
私が初めて一冊の本を読み切ったのは中学1年生の時でした。その本が赤川次郎さんの『死者の学園祭』でした。この本で推理小説にはまり、2冊目は同じく赤川次郎さんの『赤いパラソル』でした。この小説も面白かったです。
その後も赤川次郎さんの小説を3~4冊読み、その後ほかの人の推理小説も読もうと思い、松本清張さんの『高校殺人事件』という本を読むことにしました。私は松本清張さんという人の作品にはなじみがなく、赤川次郎さんと同じような感じなのかなと思い、読みはじめましたが、それが大きな間違いだと気づきました。
中学生の私は『高校殺人事件』を読み始めてすぐ、背筋が寒くなり恐怖さえ感じ始めました。最初に殺害される高校生が、人の恨みなどとは無縁の人の好い男の子が、なぜ自分が殺されなければならないかもわからないまま殺されるという場面がすごくリアルでした。
私も学校の帰る途中などに見知らぬ誰かに殺されるんではないかと思い、何度か後ろを振り返ったこともありました。そんな恐ろしい気持ちになりながらも最後まで読み切りました。しかしその後、松本清張さんの本を読むことはありません。しかし今は松本清張さんの原作のドラマはよく見ています。
私はその時その時ではまる本が変わっていきました。それについてはまたおいおい書いていきます。