立石双葉が帰った後、山村社長と彼女が連れてきた大学教授は、顔を見合わせて笑った。その様子を見て夕月...

　夕月和葉が殺されてから、一ヶ月が過ぎた。夕月光希の殺人容疑は、アリバイもあり容疑はすっかりはれてい...

　二人の刑事は夕月夫婦の経済状況や、結婚に至るまでの話にも細かく聞いてから、事務所を後にしていった。...

　二人の刑事は川合の話に納得をしたが、谷山刑事は今度は夕月夫婦のことについて続けて質問した。 「御夫...

　山村社長にそう言われて、二人の刑事は顔を見合わせたが、山川刑事は社長を見ながら言った。 「ありがと...

　事務員の川合の言葉を聞いて、若い谷山刑事が川合の緊張をほぐすように、ゆっくりと優しく話しだした。 ...

　山村社長がテーブルに置いた封筒を見て、山川刑事は不審そうに彼女の顔を見た。 「この封筒は何ですか」...

　山村社長はそこまで話すと、とても沈痛な表情になって、持っていたハンドバッグから、白いハンカチを出し...

　気まずい空気に耐えられずに、立石和行は口を開いた。 「社長、僕がいると話しにくいですね。僕は和葉さ...

　そんな話をしているうちに、夕月光希の事務所の社長とマネージャーが彼の家に着いた。そしてリビングに入...